みんなのねむり

朝起きられなくても“私は私” 19歳女子大生のねむり時間計体験レポート

2012年 8月 22日

京都大学の人気授業「睡眠文化論」を受講する学生に、オムロン ねむり時間計 HSL-001 を使ってもらいました。今回は、“朝起きられない”ことが悩みの女子学生ユカさん(仮名)の“ねむりの気づき”をインタビューで明らかにします。

睡眠文化論

【プロフィール】

年齢 19歳
性別 女性
職業 学生

【普段の生活】

京都市内の実家から大学へ通うユカ(仮名)さん。平日の起床時間は午前6時30分頃、就床時間は午後23時から1時までの間、夜は「食後の運動に約1時間かけてウォーキングをしてから宿題をします」。ベッドが大好きで「レポートをベッドに寝ころんで書く」こともあるそう。もちろん、より良い眠りの追求にも余念がなく、「眠る前は部屋の照明を白熱球にしたり、アロマディフューザーを使うこともある」というユカさんですが、睡眠について考えすぎて眠れなくなってしまったことも……!?

「睡眠文化論」を受講したきっかけはなんですか?

毎朝、起きられないのでいつも母に怒鳴られるんです(笑)。やはり、怒鳴られて起きるのはイヤですし、「なぜ起きられないんだろう?」と真剣に悩んでいました。よく眠れば起きられるだろうと自分なりに眠る工夫もしていましたが、別な視点から睡眠を学んでみようと「睡眠文化論」を受講しました。

「睡眠文化論」を受講して睡眠について考え方は変わりましたか?

自分では「より良い眠り」を追求しているつもりでいたのですが、起きることに焦点を当てすぎていたことに気づきました。講義の中で、日本では「夜遅くに食べないほうがいい」と言うけれど、お腹いっぱい食べてから寝る地域もあると知りました。国によって眠りを取り巻く考え方は非常に多様だということを学び、「私は私の眠り方でいいんじゃないか」と思いはじめたんです。

私自身が眠りに求めていることは、一日のリセット効果。眠ることで、その日あったイヤなことを忘れて、次の日に新しく自分を始めたいんです。「朝起きる」ことを気にしていたのは、親に叱られないためだったんですね(笑)。そう思うと、とても気持ちが楽になりました。

ねむり時間計を使ってみてわかったことを教えてください。

ねむり体内時計アプリによるデータ

ユカさんのねむり時間計測定データ。左側の週間グラフを見ると、青い部分(寝つきにかかった時間の長さ)が多いことがわかります。

ユカさんのねむり時間計測定データ。左側の週間グラフを見ると、青い部分(寝つきにかかった時間の長さ)が多いことがわかります。

私はベッドに横になってからから寝付くまで、45分~75分もかかっているとわかったのが大きな発見でした。家族は寝つくのが早いので、就床・起床時間が同じだと私だけ睡眠時間が少ないということになります。自分の眠りを可視化したことによって、「私はみんなより寝つきが遅いから、もう無理に起こさないで」と自信を持って家族に言えるようになりました(笑)。

朝、お母さんに怒鳴られて起きることがなくなったおかげで、以前よりも安心して眠れてえいますし、起きることにこだわって、考えすぎて眠れなくなっていた頃よりもずっといい感じです。これからは、他の人の眠りと比較して悩むことはやめて、“私の眠り”を大切にしていきたいと思います。

【睡眠改善インストラクター鍛治先生のコメント】

人は何のために眠るのかを問われてドキッとした、と言うユカさん。家族に怒られないように起きなきゃ、という「起床」へ意識から、よりよい明日へのリセットが眠りへ期待していることだと気づき、自分の眠りを見つめ、向き合うことができたのだと思います。毎日の自分の眠りに意識を向けることは大切ですね。

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