
【睡眠計体験レポート】6時間寝たのに“実質3時間”!?睡眠を「見える化」しました
2012年 3月 28日
朝起きて「けっこう寝た」と思うこともあれば「なんとなく睡眠不足…」と思うこともありますよね。至って主観的な感覚でしか捉えられない、睡眠の質。これを測定して「見える化」する「オムロン 睡眠計 HSL-101」を使ってみると、一体どのようなことがわかるのか?実際に体験してもらいました。
睡眠中の人の動きを電波で捉える睡眠計
「オムロン 睡眠計 HSL-101」の使い方は至ってカンタン。本体をベッドの脇に置いて、就寝時に「おやすみボタン」を押すだけです。
それだけなのに、なぜ眠りの状態がわかるのか?「HSL-101」では、人体に安全な微弱な電波で、寝ている間の体の動きをみています。呼吸による胸の動きと寝返りなどによる体の動きを識別することで眠っている(ぐっすり)/目覚めている(覚醒)状態を判定します。
朝、目覚めてみると、本体のインジケーターに、眠っていた時間帯(体の動きが少ない状態)と、目覚めていた時間帯(体の動きが多い状態)が表示されているので、昨晩の眠りがどのような状態であったかひと目でわかるようになっています。
「途中で起きなかった」感覚とは裏腹に、覚醒している時間帯が多数発生
今回、眠りの測定を体験したのは、会社員の長田昇平さん(仮名・41歳)。計測した晩には、会社の飲み会があったそうです。さっそく、計測結果のグラフを見てみましょう。

計測結果 ※上のグラフは、実際にHSL‐101を使った表示イメージとは異なります。
眠りに向かい始めたのは帰宅後、寝る支度をしてかなり遅めの、夜中の3時頃。約20分経過した時点で「寝つき」の時間となり、グラフが薄い水色の塗りつぶしで表示された「ぐっすり睡眠」の時間帯に入りました。
しかし、そんな時間も長くは続いていません。わずか20分ほどで体が動きだし、いったん「ぐっすり」になったものの、4時半には覚醒へ向かっています。さらに、6時を過ぎた時点で再び覚醒。寝つき時間から、まだ3時間弱しか経っていません。本来であれば、寝つきから起床の前まで「ぐっすり」を続けたいところですが、覚醒の山がいくつもある状態です。
長田さんの普段の平均睡眠時間は6時間程度とのことですが、体験にチャレンジしたこの計測日に限っては「ぐっすり睡眠」の時間がかなり短いことがわかりました。
「ベッドに入ってから朝まで意識はなく、てっきり眠れているものと思っていましたが、4時半と6時過ぎ、2回も覚醒していたのは意外でした。お酒を飲んだ翌朝は、睡眠時間は長くてもなんとなく疲れた感じがすることが多いのですが、今回の結果と関係がありそうですね」と長田さん。「お酒を飲んでいない日のデータも取って、比較してみたくなりました」とのことです。
睡眠を「見える化」して、生活改善の手がかりにしよう
「睡眠時間はどのくらい?」と聞かれると、大半の方は「ベッドに入り、電気を消した(おおよその)時間」と「目が覚めた時間」から「だいたい○時間くらい」と答えると思います。
しかし、電気を消してから寝つくまでの時間や、睡眠中の覚醒している時間帯などを加味すると、実際に、ぐっすりと眠れている睡眠時間はどれくらいなのでしょうか?実際に計測してみると「8時間寝ているけれど、ぐっすり睡眠は4時間」という方もいれば「6時間寝ていて、ぐっすり睡眠が5時間半以上」という方もいるかもしれません。
毎日様々な要因で変化して、自分では感覚的にしかわからない、睡眠の質。これを「見える化」して、日々のデータをチェックすれば、自分の睡眠の特徴や、もっとぐっすり眠るためのコツが見えてくるはずです。
是非みなさんも、自らの眠りをチェックしてみてはいかがですか?