ねむりのレシピ

第1回 アロマセラピーと眠りの関係 前編

2014年 7月 28日

暑い夏は寝つきが悪く、眠りの質も睡眠時間も落ちるもの・・・
ただでさえ眠りの悩みはつきないものですが、特にこれから迎える夏の時期、眠りにくさを感じる方も多いのでは?

健康な身体を整え、暑い夏を乗り切るために効果的な方法として、心と身体に働きかける「香り」をうまく活用することがおすすめです。
そこで今回は香りの専門家である、アットアロマの深津恵さんに「アロマセラピーと眠り」について、お話をうかがいました。全4回に分けて、お届けしていきます。

【プロフィール】
アロマ空間デザイン ディレクター 
深津恵 Megumi Fukatsu
木の香りに囲まれた九州の町に生まれ、客室乗務員として勤務後、アロマセラピストの国際ライセンスを取得。日本でのアロマ空間デザイナーの第一人者として、数多くの空間演出に携る。主な実績に、ANA、LEXUSなど

-アロマセラピーってどういうもの?

深津:植物から抽出された100%天然の香り(エッセンシャルオイル、精油)を使って、美容や健康に役立てる自然療法のことをアロマセラピーといいます。アロマ「芳香」と、セラピー「療法」という意味を持っています。
広い意味では、ハーブティーを飲んだり、森林浴でカラダをリフレッシュしたり、そういったこともアロマセラピーのひとつです。私たちの生活にとても身近なものなんです。

―香りのもつ効果って?

深津:香りの効果は、頭で考えるものではなく、感じるもの。存在することが大切で、自然に無意識に心身に影響を与えるものです。ではどう作用するのか?それは、香りの吸収・作用経路を見ていくとクリアーになります。
香りを嗅ぐと、アロマの芳香成分が鼻から入り、電気的信号になって脳の大脳辺縁系という領域に届きます。ここは、自律神経系や内分泌系の調整をつかさどるところで、そこに届くことで全身が整っていきます。

 fukatsu sanaroma bottle

―嗅覚って大切なんですね。

深津:そうなんです。五感の中で、嗅覚だけが唯一この「感じる脳」とも呼ばれる大脳辺縁系に直接働きかけると言われています。視覚や聴覚も脳に影響を与えますが、記憶や情動、心身のバランスを整えるという部分へダイレクトに作用するのは嗅覚だけなんです。
記憶や感情のスイッチともいえますね。人間が人間らしく、健康に豊かに幸せに生きていくために、嗅覚は重要な感覚です。

 kaori no shikumi

 

 

 

 

 

 

<画像>
 [出典]「アロマのある空間」(片岡郷著・2010年)

次回は、アロマセラピーと眠りの関係について、さらに詳しくお伺いしていきます。

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