ぐっすリズム実験室

灯りを変えれば、ねむりが変わる ―― 間接照明の安眠効果を検証!

2013年 12月 9日

皆さんは毎晩、目に入る「光の量」を意識したことがありますか?

ベッドに入るまで天井の照明はつけたまま。
夜遅くまでパソコンやスマホ、テレビの画面を見ている……

そんな人はもしかすると「いざ寝るときに部屋を暗くしても、なかなかねむれない!」
と、悩んでいるのではないでしょうか。

今回の実験は、間接照明のほの暗い空間で寝る前のひとときを過ごすことにより、
寝付き・ねむりがどう変わるかを調査しました。

LEDシリコーンタイマーライト

実験の概要

◇調査対象
ベッドに入る時刻が遅い・寝付きが悪い・寝る前についパソコンやスマホを見てしまう、
という生活習慣を持つ男女22名

◇調査内容
●1週目:普段通りに就寝
●2~3週目:寝る前の1時間、部屋の天井照明を消し、無印良品の間接照明
「LEDシリコーンタイマーライト」を点灯。

間接照明下では、パソコンやテレビ、スマホの利用はできるだけ控えて過ごす。

●以上の3週間 「ねむり時間計」でねむりを計測
(期間:2013年10月1日~21日)

●アンケートで変化を確認

※本実験は、無印良品 くらしの良品研究所と共同で行いました。

「寝付き」が五分間短縮!

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「寝付き時間」の平均値を調べたところ、30分→25分と5分の短縮が見られました。(グラフ1)
同時に「寝起き」も、スヌーズの回数が平均3.5回→平均2.7回と減少。

就寝前に、照明やデジタル画面などの光の量をセーブすれば
寝付き・寝起きともに改善することがわかりました。

「よく眠れた!」実感もアップ

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実験後のアンケート結果からも、効果がうかがえます。
「眠りの満足度」を100点満点で採点してもらったところ、これまで50点程度だった平均値が、
70点超えと20ポイントも上昇(グラフ2)
一週間を振り返っての実感にも、よいねむりが得られた様子が表れています。

「睡眠不足を感じる頻度」の平均値はこれまで「週4~5日」とほぼ毎日だったのに比べ、
間接照明にしてからは「週2~3日」程度へと、数値がぐっと上がりました。

同じく、「夜中に目覚めてしまう頻度」や「日中に眠くなる頻度」も、週4~5日程度→
週2~3日程度へと改善しています。

あかりがもたらす快眠の鍵は「リラックス」

間接照明でリラックスできたか

灯りを変えただけで、これだけの変化が出たのはなぜでしょうか。
アンケート結果を見ると、「間接照明によってリラックスできた」と答えた人は77%。
ほの暗い空間をつくることで安心感が得られて、ねむりにつながるようです。

ちなみに、「寝るモードに切り替えられた」と答えた人は91%にのぼっています。
いきなり電気を消すのではなく、だんだんと暗くしていく「助走の時間帯」を作るのがポイント、と言えそうです。

体験者の声

「気がつけばうとうとと気持ちよく眠りにつけたように思います」
「薄暗いと、体の力が抜けてリラックスできる」
「就寝に気持ちを向けるようになった。以前は寝る直前までほかのことに忙しかった」
「今まで、寝るための準備期間、リラックスタイムなどをつくることがなかったので、
自然と体が睡眠に対して切り替えているのがわかった」

――などなど、灯りを変えたらよく眠れた、という声が多数。
寝る前のひとときをくつろぎジカンにすることが、快眠をもたらすことがわかりました。

睡眠改善インストラクター 鍛治 恵さん からのコメント

快眠のための環境づくりのなかでも、「光」の果たす役割はもっとも大きいと言えましょう。
睡眠のリズムを整えてくれるホルモン・メラトニンは、眠る1,2時間くらい前から分泌が始まりますが、光がそれを抑えて寝つきに影響してしまいます。
寝ついたあとの照明のあり方だけでなく、むしろ就寝前に過ごす部屋の照明や、スマホなどの「光」に注意を向けることが、快眠につながります。気分的なリラックスだけでなく、
リラックスする時間、空間で過ごす、「光」とのつきあい方を変えて過ごすことが、効果的な「入眠儀式」となります。

なお、この結果は無印良品のWEBサイト くらしの良品研究所 でも掲載されています。

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