ねむりのはなし [ねむりと上手に付き合う]

【季節とねむり】夜食はNG!「ねむり」と「太り」の意外な関係。

2012年9月12日

sleep_fat

秋は食べものが美味しくなる季節。食べ過ぎないように気をつけている、ダイエット中の方も多いのでは。でも、そのお悩み、実は“ねむり”とも関係があるのです。

まずは「体内時計」をおさらい。

私たちの体には、「体内時計」と呼ばれる生体リズムがあることはよく知られています。中でも、全身をつかさどる体内時計を「マスタークロック」と呼びます。さらに、人体は「マスタークロック」だけでなく、各臓器ごとにも体内時計を持っています。これらの体内時計は、外界からの光や刺激などによって一定の規則性を保っています。しかし、ときには、このリズムが乱れ、体内時計がくるってしまうこともあります。そのような体内時計の乱れは、食事のとり方によって対処することができるのです。

「夜食は太る」ほんとの理由。

消化器系器官の体内時計は、通常、日中は活動のためにエネルギーを代謝し、夜はエネルギーを蓄える方向でリズムをつくります。ところが、眠る直前に食事を摂ってしまうと、睡眠中に消化活動を行うことになり、睡眠と消化吸収のリズムがバラバラになる=体内時計がくるってしまいます。それだけでなく、夜はエネルギーを“蓄える”方向で消化器が働いているので、脂肪がつきやすくなり、太る原因にもなってしまうのです。

睡眠不足でも「太る」!?

睡眠と“太りやすさ”の関係はそれだけではありません。夜更かしを続けていると、起きて活動する時のための「交感神経」という自律神経が夜になっても働き続け、食欲を抑えるホルモン「レプチン」の分泌をジャマしてしまいます。同時に、「グレリン」という食欲を増進させるホルモンが増えてしまい、結果的に太りやすくなるのです。

大事なのは食事の「タイミング」!

〇夕食は「寝る3時間前」までに!

食べてすぐ眠ると、消化器官に負担がかかり、睡眠が浅くなる原因にもなります。理想は、就寝の3時間前までに食事を済ませておくこと。また、消化に時間のかかる高カロリーの食べものは、避けたほうがよいでしょう。

〇忙しいときは「分食」を!

そうはいっても、なかなか早い時間帯に夕食が摂れない…という方には、1回分の食事を2度に分けて摂る“分食”がオススメ。仕事などが遅くまでかかりそうな時は、時間を決めて軽食を摂っておくと効果的です。そうすることで、昼と夜の食事間隔が開きすぎず、体内リズムを保つことができます。また、一度にまとめて食事を摂る場合に比べて胃腸の負担を減らすことができます。この場合も、消化に時間がかかるものはできるだけ避けましょう。

秋の夜長はついつい夜更かししてしまうもの。小腹が空いて「ちょっと夜食でも…」と言いたくなるのが人情ですが、耐えられないほどの空腹でなければ、ガマンして寝てしまうほうが、体にとっても、眠りの質にとってもはるかに良いのです。体内リズムをうまく把握して、楽しい「食欲の秋」を過ごしてくださいね。

 

【コラム執筆】

鍛治 恵(睡眠改善インストラクター・NPO法人 睡眠文化研究会)
NPO法人 睡眠文化研究会 http://sleepculture.net/

ページトップへ

ページトップへ

ねむりラボ Facebook