ねむりのはなし [ねむりとキレイの秘密を探る]

肌は寝ているあいだに作られる―忙しいあなたにもできるスキンケアとは?

2012年9月12日

ねむりとキレイの秘密について、ホリスティックビューティの観点から岸紅子さん(NPO法人日本ホリスティックビューティ協会理事)が解説する短期集中連載!第1回はお肌とねむりについてです。

お肌にも睡眠が必要なんです

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徹夜明け、肌のベタつきを感じたことや、睡眠不足で目のくまや頬のかさつきを感じたことはありませんか?私は働き始めてから数年でその傾向が強くなり、いつも肌あれに悩まされるように。そのうち、ニキビが顎まわりにでき始め、化粧品をいくら変えても、そのニキビが消えることはありませんでした。

今考えれば、全ては「肌を眠らせていなかった」ことから始まった悪循環です。

私たちの肌細胞は、常に紫外線や外的刺激により傷つき、それを修復したり排出することで一定の状態を保っています。肌の内部では、生成と排出の繰り返しを行っているんですね。そして、その営みの多くは「成長ホルモン」というホルモンに支えられています。

成長ホルモンは、細胞の分泌を促し、皮膚を再生させる働きがあるのですが、入眠後3時間くらいのノンレム睡眠時に多く分泌されることが分かっています。そう、肌は寝ているあいだに作られているのです。

肌を眠らせる夜のスキンケア法とは?

寝ないと日中受けた紫外線や外的刺激を修復できません。また、新しい細胞を生み出す力も弱まります。睡眠不足による心身のストレスは男性ホルモン値を上昇させ皮脂腺を刺激するので、ベタつきます。しかも、時間が経ってそれが酸化すると、くすみや肌荒れの原因へと変わっていくのです。寝不足は血行が悪くなるため、皮膚の薄い人や色白の人は目の下にくまが出ます。そういう時は、皮膚の温度も下がり潤いも不足しがちに…。

とまあ、挙げればキリがないほど睡眠不足が肌にあたえる悪影響は大きいものです。とはいえ、忙しい現代人。寝不足の日々もありますよね。そこで提案です。

短い睡眠時間でも、肌をしっかり休ませる夜のスキンケアをしてみましょう。それは、「目を閉じて、深呼吸をしながら」ゆっくりコスメをなじませること。

目を閉じると視覚以外の四感が鋭くなり、香りや感触による癒し効果が高まります。そして、深呼吸は全身の血流を促し、ストレスをリリースする効果があるのです。とても簡単だけれど、すごく効果があるので、是非試してみてくださいね。

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